前回、一応完成した2SD731の準コンプリメンタリアンプ。
今回は、簡単な特性の測定の模様を書こうと思います。
測定項目としては、
・入出力特性と最大出力
・周波数特性
・ダンピングファクタ
の3つを測定しようと思います。
とりあえず、入力にファンクションジェネレータ、出力に8Ωの抵抗とオシロスコープを繋いで、出力が出ているか、見てみた。
入力に、1kHzの正弦波を入れると、スピーカ出力に波形が出ました!!
お、ちゃんと動作しているではないか〜〜。
続いて、入出力特性を測定してみた。
入力信号の周波数は一定にしておき、振幅(電圧)を変化させ、出力された電圧を見ます。
周波数は、1kHzとした。
結果はこんな感じ。
負荷を8Ωとし、測定した電圧を電力に換算し、グラフにしてみた。
結果、入力と出力がほぼ比例していて、正常に動作しています。
出力が約16.5W程度で頭打ちになっていて、最大出力はこのあたりということになります。
次に周波数特性を測定してみた。
入力信号の電圧を一定にしておき、周波数を変化させた時の、出力を見ます。
電圧は、出力電力1Wになるように設定した。
(8Ω負荷時、約2.83Vrms、8Vp-pになるよう、調整)
結果はこんな感じ。
出力電力が定常値の半分になるところ(フラットなところから3dB下がっていることろ)の周波数を見ると、約20Hzと、60kHzとなっています。
ので、再生帯域幅は約20Hzから60kHzになります。
ダンピングファクタは、スピーカに対する制動能力を示す数値で、ざっくり言えば、スピーカの振動板の余分な動きを止める力のようなものだそうです。
DFの値が低いと、制動が弱く、スピーカの振動がいつまでも続き、(特に低音が)締りのない、たるんだ音になるのだそう。
具体的には、アンプ内部に発生する出力インピーダンスが、負荷(スピーカ)のインピーダンスに対してどれだけ小さいかを数値にしたもので、
(ダンピングファクタDF=スピーカのインピーダンス/アンプの出力インピーダンス)で表されます。
図にすると上のような感じで、アンプの出力回路とスピーカの間に直列に、回路上どうしても取り除けない抵抗(出力インピーダンス)があり、この抵抗と、負荷(スピーカ)との比率がダンピングファクタとなります。
出力インピーダンスが小さいと、DFの値は大きく、スピーカに対する制動能力が大きいアンプと言えます。
まあ、難しい話は無しにして、ダンピングファクタの簡単な測定方法で、ON/OFF法というのがあるそうなので、今回は、ON/OFF法で確認してみました。
測定方法は下の図のとおりで、
アンプから一定の信号を出しておき、出力に負荷を繋いだ時と繋がない時の、出力電圧を測定します。
測定結果から、DFを算出できるそうです。
信号の周波数を1kHzの正弦波、負荷あり時の出力電圧を約8Vp-pとして、測定してみました。
結果は、下の表のようになり、DF=約47となりました。
数値の目安としては、DFの値が20未満の場合、低域の制動が甘く、柔らかく豊かになる
20〜50以上あれば、音楽鑑賞における実用的な指標ということなので、まあ、十分な数値かな〜と思います。
(正確に測定できているかもわかりませんが)
作製の最後に、ケースの上蓋を作った。
材料にした鉄板。
市販のケースで、LEADのAMシリーズの底板。使わなくなったのを分解したものです。
周りをカットして、
上に載せる。
これで、一応、完成です。
完成後の、内部の図。
VUメータも、無事振っています。
最終的な回路は、こんな感じです。
準コンプリメンタリと旧い回路で、使ったトランジスタも旧いものを使って作ってみたアンプでしたが、音は全然旧臭くなく、現代でも実使用に耐え得る(?)アンプに仕上がったと、思います。
動画をインスタに上げています。
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では、また。

