2026年03月06日

2SD731準コンプリメンタリアンプを作る!H

前回、一応完成した2SD731の準コンプリメンタリアンプ。

今回は、簡単な特性の測定の模様を書こうと思います。

測定項目としては、
・入出力特性と最大出力
・周波数特性
・ダンピングファクタ
の3つを測定しようと思います。

とりあえず、入力にファンクションジェネレータ、出力に8Ωの抵抗とオシロスコープを繋いで、出力が出ているか、見てみた。

P1300503.jpg
入力に、1kHzの正弦波を入れると、スピーカ出力に波形が出ました!!
お、ちゃんと動作しているではないか〜〜。

続いて、入出力特性を測定してみた。
入力信号の周波数は一定にしておき、振幅(電圧)を変化させ、出力された電圧を見ます。
周波数は、1kHzとした。

結果はこんな感じ。
負荷を8Ωとし、測定した電圧を電力に換算し、グラフにしてみた。

Input_Vs_Output.jpg

結果、入力と出力がほぼ比例していて、正常に動作しています。
出力が約16.5W程度で頭打ちになっていて、最大出力はこのあたりということになります。

次に周波数特性を測定してみた。
入力信号の電圧を一定にしておき、周波数を変化させた時の、出力を見ます。
電圧は、出力電力1Wになるように設定した。
(8Ω負荷時、約2.83Vrms、8Vp-pになるよう、調整)

結果はこんな感じ。
Frequency.jpg
出力電力が定常値の半分になるところ(フラットなところから3dB下がっていることろ)の周波数を見ると、約20Hzと、60kHzとなっています。
ので、再生帯域幅は約20Hzから60kHzになります。

ダンピングファクタは、スピーカに対する制動能力を示す数値で、ざっくり言えば、スピーカの振動板の余分な動きを止める力のようなものだそうです。
DFの値が低いと、制動が弱く、スピーカの振動がいつまでも続き、(特に低音が)締りのない、たるんだ音になるのだそう。
具体的には、アンプ内部に発生する出力インピーダンスが、負荷(スピーカ)のインピーダンスに対してどれだけ小さいかを数値にしたもので、
(ダンピングファクタDF=スピーカのインピーダンス/アンプの出力インピーダンス)で表されます。
DF_1.jpg
図にすると上のような感じで、アンプの出力回路とスピーカの間に直列に、回路上どうしても取り除けない抵抗(出力インピーダンス)があり、この抵抗と、負荷(スピーカ)との比率がダンピングファクタとなります。
出力インピーダンスが小さいと、DFの値は大きく、スピーカに対する制動能力が大きいアンプと言えます。

まあ、難しい話は無しにして、ダンピングファクタの簡単な測定方法で、ON/OFF法というのがあるそうなので、今回は、ON/OFF法で確認してみました。
測定方法は下の図のとおりで、

DF_2.jpg

アンプから一定の信号を出しておき、出力に負荷を繋いだ時と繋がない時の、出力電圧を測定します。
測定結果から、DFを算出できるそうです。
信号の周波数を1kHzの正弦波、負荷あり時の出力電圧を約8Vp-pとして、測定してみました。

結果は、下の表のようになり、DF=約47となりました。
DF_3.jpg

数値の目安としては、DFの値が20未満の場合、低域の制動が甘く、柔らかく豊かになる
20〜50以上あれば、音楽鑑賞における実用的な指標ということなので、まあ、十分な数値かな〜と思います。
(正確に測定できているかもわかりませんが)

作製の最後に、ケースの上蓋を作った。

材料にした鉄板。
市販のケースで、LEADのAMシリーズの底板。使わなくなったのを分解したものです。
20260103_143739699.jpg

周りをカットして、
20260109_162029654.jpg

上に載せる。
P3060509.jpg

P3060520.jpg
P3060519.jpg
P3060518.jpg
これで、一応、完成です。

P2060497.jpg
完成後の、内部の図。

P1230497.jpg
VUメータも、無事振っています。

2SD731_Rev_3.png
最終的な回路は、こんな感じです。

準コンプリメンタリと旧い回路で、使ったトランジスタも旧いものを使って作ってみたアンプでしたが、音は全然旧臭くなく、現代でも実使用に耐え得る(?)アンプに仕上がったと、思います。

動画をインスタに上げています。
よろしければ、こちらもご覧いただけると、うれしいです。(VUメータ中心)






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では、また。
posted by うえいど at 21:10| Comment(0) | Electron Craft | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月06日

2SD731準コンプリメンタリアンプを作る!G

作製中の、2SD731準コンプリメンタリアンプ。
前回の、続きです。
いよいよ、終盤です。

ラジケータに仕込んだLEDを裏側で配線。
4個のうち、2個+電流制限抵抗を直列にしたものを、2セット並列接続としました。
P1230487.jpg

VUメータをケースに取り付けました。
正面から、VUメータを望む。
P1230489.jpg

前回取り付けた、出力トランジスタ付近の配線を一部して、
P1170478.jpg

アンプ基板を取り付け。
P1170482.jpg

出力トランジスタと電源ラインを基板に配線。
P1170490.jpg

入力のRCA端子のGNDから、ケースへ一点アースしました。
P1310489.jpg


VUメータ駆動基板を取り付け、メータ周り配線と、
音量調整VRの配線。
P1310480.jpg
P1310478.jpg

VUメータの入力は、リアパネルにあるスピーカ端子から伸ばした。
黄色と赤の、細い線がそれ。
P1310482.jpg

で、祝!!
一応、完成!!
P2060496.jpg
P2060498.jpg

内部。
P2060500.jpg

次回は、初!火入れ。
と、最大出力、周波数特性を測定しようと思います。
では、また。

posted by うえいど at 16:35| Comment(0) | Electron Craft | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月23日

2SD731準コンプリメンタリアンプを作る!F

2SD731準コンプリメンタリアンプ。
前回、ジャンクで買ったラジケータをVUメータを作りました。
今回は、これの駆動回路の作製と、ケースにパーツをいろいろ取り付ける編です。

VUメータの駆動回路。
P1010522.jpg
回路はこんな感じ。
VU_Meter.JPG
スピーカ出力から信号をもらい、ゲルマニウムダイオードの1N60と無極性の電解コンデンサで倍電圧整流をして、メーターに入れます。
5kΩの半固定抵抗はレベル調整用で、メーターと並列のダイオードは、過大信号からメーターを保護するための、シリコンダイオードです。
実験をしていないので、定数は仮ですが、半固定抵抗の値を大きめにして、調整幅を持たせたつもり。調整できないようなら、定数を変更する。

話は変わって、
サイドウッドに、ニスを塗りました。
ウレタンニスを、二回塗り。
20260109_144304162.jpg

ニスを乾かしている間に、作製したケースにパーツ類を一部取り付けました。
P1100484.jpg
↑電源部分と、出力のカップリングコンデンサ。あと、入力のRCA端子から、音量調整VRの配線をしたところ。

P1100489.jpg
電源トランスは最初、15V/4Aのトランスを2個使って、30V/4Aにしようと思っていました。
が、場所を取るし、どうしよ〜。と思っていたところに、30V/4Aのトランスを安く入手できたので、それを使用。
あと、ブリッジダイオードと、平滑コンデンサをケースに取り付け。
ブリッジダイオードは、放熱として、アルミのチャンネルを取り付けました。

P1100483.jpg
出力のカップリングコンデンサは、スピーカ端子の近くにラグ板を立て、スピーカ端子とラグ板の間に取り付けました。

音量調整VRは、基板取り付け用の小さいのが手近にあったので、それを使用。
P1100481.jpg
そのままでは線を付けづらいので、小さく切った基板をVRに半田付けして、それに線を半田付けしました。

P1100482.jpg

背面のRCA端子と、前面のVRを配線。
P1100485.jpg

サイドウッドのニスが乾いたので、取り付け。
意外と、イイ感じ。
P1160487.jpg

出力トランジスタのエミッタ抵抗も、ラグ板を使用して取り付け。
P1160494.jpg

出力トランジスタ付きのヒートシンクを取り付け。
内部もアンプらしく(?)なってきました。
ヒートシンクがあるだけで、なぜかカッコ良く見える(?)
P1160495.jpg

写真を撮り忘れてましたが、電源部の配線をしました。
出力電圧は、約40Vになりました。
P1160488.jpg

トランスには主巻線の30V/4Aの他、5V(容量不明)のサブ巻線があり、これを倍電圧整流して、電源スイッチ内蔵のLEDと、VUメータを照らすLEDの電源にしました。
P1160490.jpg
出力電圧は、約11Vになりました
なぜ、倍電圧整流かと云うと、電源スイッチ内蔵のLEDが12V仕様だったためです。

・・・今回は、このへんで。
2SD731のアンプもそろそろ終盤に差し掛かってきました。

では、また。
posted by うえいど at 22:05| Comment(0) | Electron Craft | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月04日

2SD731準コンプリメンタリアンプを作る!E

作製中の、2SD731準コンプリメンタリアンプ。
今回は、VUメータ作製の話です。

ハードオフで買っていた、2連のラジケータ。
PB080489.jpg
PB150479.jpg
チューナーのシグナルメータと、チューニングメータのユニットのようです。
これを改造して、作製中のアンプに組み込むVUメータを作ろうと思います。

前面のカバーを取り外す。
カバーはテープで止めてあるだけなので、簡単に外れました。
PB150480.jpg

向かって左側のメータはこのままで良いのですが、右側のメータ、通常の状態で中央を指しているので、
左側のメータと同じように、左を向くように調整します。

PB150480_4.jpg
針の下のほうに付いている突起を右のほうに回転させると、針が左を指すように、ある程度移動します。
あとは、「0」位置に合うように、針自体を曲げて合わせました。
PB150481.jpg
(良いかどうかは分かりませんが)💦

次に、表示板を作成し、貼り替えます。

メータ部を取り外し、
PB150483.jpg
表示板を取り外す。
PB150484.jpg

取り外した表示板を複合機のスキャナーでPCに取り込み、
その画像を元に、エクセルで表示板を作成しました。
meter1.JPG

あとは、作成した表示板を市販のラベル作成シート(?)にプリントし、

P1040486.jpg

PB250478.jpg

メータに貼り付け。
PB290487.jpg


メータを照らすLEDを左右2個ずつ、4灯仕込みました。
PB290489.jpg
色は、電球色にしました。

カバーを元に戻し、VUメータの完成です!!
PB290490.jpg
以外とイイ感じに仕上がったと思います。
VUメータの信号は、アンプの出力(スピーカ)から、整流してメータにいれる予定。

今回は、このへんで。
では、また。

posted by うえいど at 20:48| Comment(0) | Electron Craft | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月01日

2SD731準コンプリメンタリアンプを作る!D

謹賀新年です。

初詣で行った近所の神社で買ったベビーカステラ食べながら、書いています。
20260101_151449287_2.jpg


作製中の、2SD731準コンプリメンタリアンプです。

今回は、ケース作製(後編)です。

↓アルミの板で、フロントパネルとリアパネルを作りました。
PC280478.jpg
上に写っているのが、フロントパネル、下がリアパネルです。
フロントパネルには、電源スイッチ、音量調整用のボリュームを取り付ける穴の他、中央付近に角穴を2つ開けています。
2連のラジケータをハードオフで買っていたので、これをVUメータに改造して、取り付ける予定。
PB080489.jpg
チューナーから取り外した、シグナルメータとチューニングメータのようですね。

リアパネルには、各端子類を取り付ける穴を開けています。

横一方向にサンドペーパーを当ててヘアラインを入れ、

20251228_145741175.jpg

PC280479.jpg

↓クリアのスプレーで塗装。
PC290481.jpg
下地にミッチャクロンを塗装し、つや消しのクリアで上塗りとしました。

↓前回作っていた底面と取り付け。
PC290483.jpg

↓ウォルナット材でサイドパネルを作りました。
PC290480.jpg

サイドウッドを取り付け。
PC310505.jpg
PC310511.jpg
見てくれもアンプのケースらしくなってきました。

壊れたCDプレーヤーから取り外した脚部品があったので、
P1010512.jpg

P1010515.jpg
取り付けて、脚元もオシャレに。
サイドウッドは、後でニスを塗ろうと思います。

今回は、このへんで。
では、また。
posted by うえいど at 16:47| Comment(0) | Electron Craft | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする